225.破壊と調和 by08106-09

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愛宕の公園
先日の講義で水への接近について話されていたので、そう言えばと以前撮った写真が同じような内容でしたので載せてみました。
とある高級住宅地区なのですが、海が間近でその景観を気に入って土地を購入家を建てたものの、後にそれを遮るかのように高速道路ができてしまったのです。
もちろん住民からは猛抗議が(苦笑)、それを緩和しようと京都の著名な作庭家にこの公園を作ってもらったのだそうです。
奇しくも高速道路と調和された威風堂々とした庭園となっています。
住民の方たちの心境は複雑でしょう。

破壊するのも人ならば調和するのも人、しかしその調和もその場しのぎや応急処置に思えてなりません。
どんどんと人だけが自然から遠退いてしまっている気がします。
利便性だけを追い求めて振り返った後に残るのはどんなものなのでしょう…。



むずかいし問題提起ですね。 これからじっくり時間をかけて考えていきましょう


以前ローマのスライドをお見せしたとき話しましたが
道をつくり建物をつくる、水とパンとぶどう酒、チーズなどを提供するシステムを考えるとまちとなります
ただ、町をつくる方法が"手づくり”から"工業化"されるにつれなんとなく人間性が失われていく感じがするのだと思います
でも、よく考えると工業化された町の景観も私たちがつくったものです
それに共感する感情もあるようです
(バックナンバー133,129,44,30,5など皆がとってくれたショットにもそんなコメントがありますね)

ただ進歩と調和といったきれいな言葉ではなく
自然に負けない人工美
自然より自然らしい人工美
へのチャレンジのほうが皆さんの努力目標にふさわしい気がしています

以下のスライドは同じように京都の作庭師の作ですが光明禅寺(太宰府市)の庭です
 




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